


5.課題分析(アセスメント)
(1)課題分析(アセスメント)の方式
●課題分析(アセスメント)の方式には以下の方式があります。
●しかし、後でも述べますが、課題分析の方式は定められた内容(「課題分析標準項目」)を満たしていれば、以下の方式以外でも認められます。
●前述のように、「@MDS−RAPs方式」は入院・入所者用の課題分析(アセスメント)の方式であり、「国が開発」した方式です。その他は、各種団体等が独自に開発した手法です。
●なお、「A〜E」までの5つについては、いわゆる「課題分析(アセスメント)5方式」と呼ばれています。
@MDS−RAPs方式
AMDS−HC/CAPs方式
B日本訪問看護振興財団方式
C三団体ケアプラン策定研究会方式
D日本社会福祉士会方式
E日本介護福祉士会方式
Fその他の方式(居宅サービスガイドライン等)
(2)課題分析標準項目
●前述のように、課題分析は一定の方式に限定されませんが、以下の23項目の内容にわたって調査、検討されている必要があります。
<基本情報に関する項目>
@基本情報(受付、利用者等基本情報)
A生活状況
B利用者の被保険者情報
C現在利用しているサービスの状況
D障害老人の日常生活自立度
E痴呆性老人の日常生活自立度
F主訴
G認定情報
H課題分析(アセスメント)理由
<課題分析(アセスメント)に関する項目>
@健康状態
AADL
BIADL
C認知
Dコミュニケーション能力
E社会との関わり
F排尿・排便
G褥瘡・皮膚の問題
H口腔衛生
I食事摂取
J問題行動
K介護力
L居住環境
M特別な状況
(3)課題分析のポイント
●課題分析を行なう場合、各方式の内容やその違いに限らず、全般的なポイントとして以下のことが考えられます。
@課題分析の目的を忘れないこと
A総合的・連続的な検討を行うこと
B段階別(内容の深さ・詳細さ)の検討を行うこと
C時間軸の視点(過去、現状、未来/履歴)で検討を行うこと
D場所、場合、条件別の検討を行うこと
E課題を整理すること(重点課題の選定)
(4)介護サービス計画書(標準様式)
●課題分析の結果等に基づいて、国が示した以下の介護サービス計画書(標準様式)を作成します。
●介護サービス計画書は、@居宅サービス計画書と、A施設サービス計画書に分けられます。
@居宅サービス計画書
A.「居宅サービス計画書(1)」
B.「居宅サービス計画書(2)」
C.「週間サービス計画表」
D.「サービス利用票」/「サービス利用票別表」
E.「サービス提供票」/「サービス提供票別表」
F.「サービス担当者会議の要点」
G.「サービス担当者に対する紹介(依頼)内容」
H.「居宅介護支援経過」
A施設サービス計画書
A.「施設サービス計画書(1)」
B.「施設サービス計画書(2)」
C.「週間サービス計画表」
D.「日課計画表」
E.「サービス担当者会議の要点」
F.「サービス担当者に対する紹介(依頼)内容」
G.「施設介護支援経過」
※「週間サービス計画表」と「日課計画表」は、いずれかの選択でかまいません。

